綺麗だね
葉っぱが金色にひかってるんだ
なんか木の周りだけちょっと暖かい?気がする

大きな木を見上げながらそれぞれの感想を言い合っていると


消えちゃった

突然光った時と同じように前触れもなくただの木に戻る。

ちょっと機械をチェックしてみるか

さっそく設置した機械をチェックしようと、機械の前に全員で集まる。

「羊川、何かわかったか?」
うーん、どうやら日没のちょっと前に木が光って日没と同時に消えたみたいだけど…
太陽と何か関係があるのかな?
金色に光ってるし?
でも、今日はもう遅いし、明日、明るい時間に生徒会室で映像を解析しない?
そうだね。そうしよっか
じゃあ今日は解散!

日の落ちた校庭を抜けて、校門を通りそれぞれ家路へと向かうのだった。

****************

翌朝。

あ、やっぱり来た
会長が最後だよ
お茶飲む?
「お前ら!!!なんで普通に会話してるんだよ!!!!」

といった御影会長の髪の毛は綺麗に金髪。
さらに生徒会室にいる天知も、犬飼も、羊川も、瀬戸も、市形も、陸奥も金髪。
デフォの帆風は金髪のままだがこの場には残念ながらいない。

いやー朝起きたらこんなになっててびっくりしたよね!啓太!
そうだな!むっち!起きたらめっちゃ綺麗な金髪になってるんだもんな!
「いや、だからなんでそんなにポジティブに受け入れてるんだよ…。生徒会が全員金髪なんて、他の生徒に示しがつかないし…なにより風紀的な問題が…」
会長は前科あるし大丈夫だよ!金髪でもみんな『あ、またかー』くらいに思ってくれるって
犬飼くん、それ会長には内緒の話じゃ…あ、ところでさ、みんなも見たていうんだけど、会長もみた?

天知の質問に御影は観念したように椅子に座り、陸奥が入れてくれたお茶を一口飲む。

「見たよ。お前らもみたんだろ。だから金髪なんだよな」

そういって、机につっぷした。

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はい。それでは緊急聖Smiley学園生徒会会議しまーす!進行は副会長の市形が行いまーす
では市形くんどうぞ!
今日の議題は『伝説の木のお願い事をかなえたい』です
皆様も同じ夢を見たと思いますが、昨日の夜に僕は可愛い女の子が夢に出てきて
『どうか私の話を聞いてください』ってお願いされました。
彼女は木にとらわれた月の光の精だそうで
太陽に恋い焦がれるあまり、木にとらわれてしまったそうですが
太陽の力が強すぎるため、日没前のわずかな時間しか具現できず
太陽に思いを伝えることもできないし、気が付いたら100年。
このままだととらわれたまま力尽きてしまうという
そんな可愛い女の子を何とかしてあげたいって思ったら、
朝、髪が金髪になってました!
僕も!
俺も!
俺もだ!
ななちゃんはヒゲが金になってました
とりあえず、彼女を救うのと、地毛の色を取り戻すため、俺たちはあの伝説の木にとらわれている月の精霊の願いをかなえてあげたいと思います!
賛成!
異議なし!
同意!
I agree!
「ちょっと待て、お前ら。何も疑問はないのか…?」
何が?
可愛い女の子が片思いしてるってとこ?ピュアでよくない?
「いや、夢と現実の区別というか、そういう夢をみたんだなーとかそういう感じにはならないのか?」
金髪になってるのに?
みんな同じ夢見てるのに?
聖Smiley学園なのに?
「…最後のが一番効いた。よしわかった。あの夢は月の精霊が俺たちに見せたものだとしよう。だが、叶えたい、というのは良いが、どうしたらよいかわかっているのか?解決方法はあるのか?」

御影の一言に

木を掻っ捌く?
木を倒す?
木を燃やすとか?

物騒な事を提案する天知と犬飼と羊川。

「そんなことしたら月の精霊ごと消えるんじゃないのか」

そうかも
いや、やってみなければ…

不穏な提案が通ってしまいそうなのを

いや!だめだって!!!月の精霊さん旨く行ったらリア充にしてくれるって言ってくれたもん!ボッチの呪いを解いてくれるっていってくれたもん!!!

一人だけちゃっかり精霊にお願い事をしていた陸奥が止めた。

陸奥くん?
あ、いや要ちゃん…リア充になりたいっていうのはね…別にフィアンセを蔑ろにとか…
それって、みんなで叶えたら僕にも恩恵があるってことだよね?
へ!?
リア獣ってことは牛とか豚とか鶏とか焼き肉食べ放題って感じかな?
リア銃だったらサバゲやり放題だな
リア獣…羊…羊…
リア獣…猫…猫…
「お前ら…」

陸奥の発言をきいて暴走した天知他が欲望の赴くまま妄想をしていると

キーンコーンカーンコーン~♪

始業のチャイムが鳴る。

とりあえず、方法は放課後までの宿題な!各自考えておくように!

という副会長の我に帰った一言で臨時の生徒会会議は幕を下ろすのだった。

 

【伝説の木の伝説3】